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◎巻き肩(まきがた)のデメリットと改善プロセスについて。


●最近、巻き肩の方が多い且つ改善に向かったはずなのに、しばらくすると元に戻る傾向があります。

巻き肩のデメリットとパーソナルトレーニングによる改善プロセスは??

トレーニングプログラムの観点から考察します。


巻き肩(まきがた)は、肩が前方に巻き込まれるような姿勢不良の一種で、その一因はスマートフォンやPC作業など長時間の前傾姿勢によって引き起こされるようです。

以下に、巻肩によるデメリットと、それを改善するためのパーソナルトレーニングにおける改善プロセスをトレーニングプログラムの観点から説明します。


◎巻き肩のデメリット


  1. 姿勢の悪化

    • 猫背とセットになりやすく、全体的な姿勢が崩れる。

  2. 肩こり・首こり

    • 僧帽筋上部などへの過負荷が増す。

  3. 呼吸が浅くなる

    • 胸郭が圧迫され、肺が広がりにくくなる。

  4. スポーツパフォーマンスの低下

    • 肩関節の可動域が狭まり、動作範囲が制限される。

  5. 見た目の印象が悪くなる

    • 自信がなさそう、疲れて見えるなど。


◎パーソナルトレーニングにおける改善プロセス


巻肩の改善は以下の3ステップで構成されます:


アセスメント(評価)

  • 姿勢チェック(側面・正面・背面)

  • 肩関節の可動域テスト(肩屈曲・外旋など)

  • 筋力バランスの評価(前鋸筋・僧帽筋下部・広背筋・胸筋など)


可動域・柔軟性の改善(モビリティ&ストレッチ)

目的:短縮している筋肉をリリース・伸張する

主な部位とアプローチ:

  • 大胸筋・小胸筋のストレッチ

    • ワールドグレイストレッチやドア枠ストレッチ

  • 広背筋のリリース

    • フォームローラーやボールで筋膜リリース

  • 肩甲下筋のモビリティ

    • 肩甲骨のスライド・回旋運動


筋力バランスの再構築(アクティベーション&トレーニング)

目的:弱化した筋肉を活性化し、正しい姿勢を支える力を養う

鍛えるべき筋肉:

  • 前鋸筋

    • スカプション+バンドリーチ、プランクでの押し出し動作

  • 僧帽筋中部・下部

    • Y・T・Wエクササイズ(スーパーマン姿勢で実施)

    • フェイスプル

  • 菱形筋・肩甲骨内転筋群

    • チューブローイング、TRXローなど

  • 体幹・骨盤安定性の強化

    • デッドバグ、バードドッグなどの抗伸展系トレーニング

      ●その他、ラットプルダウンやバックショルダープレスで正しい角度で押す、引くという動作で筋肉を刺激する。

      場合によっては、ゴム、バンドなどを活用する。


統合(姿勢保持の運動学習)

  • 姿勢保持トレーニング

    • 壁立ち姿勢練習、立位での肩甲骨の正しい位置の保持

  • 日常動作への落とし込み

    • 座り方、歩行姿勢、デスク環境の改善


トレーニングプログラム構成例(週2回/60分)

フェーズ

時間

内容

ウォームアップ

10分

呼吸エクササイズ、肩甲骨モビリティ

モビリティ&ストレッチ

15分

胸筋ストレッチ、フォームローリング

アクティベーション

10分

スカプション、Y・T・W

筋力トレーニング

20分

フェイスプル、ロー、体幹強化

姿勢再教育

5分

壁立ち、歩行練習





 
 
 

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