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◎動脈硬化のはなし

◆動脈の働きと動脈硬化の要因は?

動脈は、心臓から体の各部に酸素や栄養を運ぶ血液を送り出す役割を果たしています。心臓の収縮によって血液が動脈に送り出され、動脈壁の弾力性によって血液が拍動することで、体の各部に血液が循環します。この拍動が末梢部まで届くことで、各組織や臓器に酸素や栄養が供給され、老廃物が回収されるという重要な役割を果たしています。

動脈硬化は、動脈壁に脂質やコレステロールが蓄積し、炎症反応が起こって血管が徐々に狭くなる状態を指します。動脈が硬い状態になる主な要因は以下のようなものが挙げられます:

  1. 高コレステロール血症:食事や生活習慣によって、血液中のコレステロールが増加し、動脈壁に蓄積されます。特にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の過剰な増加が動脈硬化の主な原因となります。

  2. 高血圧:長期間にわたって血圧が高い状態が続くと、動脈壁に負担がかかり、損傷が生じます。その結果、炎症が起こりやすくなり、動脈硬化の進行が促進されます。

  3. 喫煙:タバコの煙に含まれる有害物質が血管内皮細胞を傷つけ、炎症反応を引き起こします。これによりプラークの形成が進み、動脈硬化を進めます。

  4. 糖尿病:高血糖が血管壁を傷つけ、プラークの形成を促進します。また、糖尿病によって血管壁の修復が妨げられることも動脈硬化の原因となります。

  5. 過体重や肥満:過剰な体重や肥満は、炎症を引き起こす脂肪細胞を増やし、動脈壁の損傷を助長します。

  6. 運動不足:適度な運動を行わないと、血液の循環が悪くなり、動脈硬化のリスクが高まります。

  7. 遺伝要因:家族に動脈硬化の既往がある場合は、遺伝的な要因が関与している可能性があります。

これらの要因が組み合わさることで、動脈硬化は進行し、動脈が硬くなります。動脈が硬くなると、血液の流れが悪くなり、心血管疾患(心筋梗塞や脳卒中など)のリスクが高まります。予防や早期の対処が重要であり、健康な生活習慣の維持や医師の診断を仰いで状態を把握しましょう。

◆動脈硬化とコレステロールの関係

動脈硬化とコレステロールの関係は非常に密接で、動脈硬化の主要な原因の一つがコレステロールの異常増加です。

コレステロールは、体内で細胞膜やホルモンの合成などに必要な脂質ですが、血液中にも存在します。主にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)とHDLコレステロール(善玉コレステロール)の2つがあります。

  • LDLコレステロール(Low-Density Lipoprotein): このコレステロールは「悪玉」とされ、血管壁に蓄積して動脈硬化の原因となるプラークを形成する可能性があります。高LDLコレステロールは動脈硬化のリスクを高めます。

  • HDLコレステロール(High-Density Lipoprotein): このコレステロールは「善玉」とされ、血管壁に蓄積したコレステロールを体の中心部である肝臓に運び、代謝・排出する働きをします。高HDLコレステロールは動脈硬化のリスクを低減するとされています。

コレステロールが動脈硬化の原因となるメカニズムは、主に次のような流れです。

  1. 高LDLコレステロール: 食事や生活習慣によってLDLコレステロールが増加すると、血液中に余分なコレステロールが蓄積します。

  2. コレステロールの蓄積: 高LDLコレステロールが血管壁に蓄積し、そこに炎症が起こります。

  3. プラークの形成: 炎症反応によって血管壁の組織が傷つき、そこにコレステロールが付着し、プラークと呼ばれる脂肪性の斑点が形成されます。

  4. 動脈硬化: プラークが増加し、血管壁が厚くなり硬くなることで、動脈硬化が進行します。

動脈硬化が進行すると、血管の内径が狭くなり、血液の流れが阻害されます。これによって血液がスムーズに流れなくなり、血圧が上昇したり、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。したがって、動脈硬化の予防や管理にはコレステロールのコントロールが重要です。健康な生活習慣や適切な食事、運動によってコレステロールを適切にコントロールし、動脈硬化の予防に努めることが重要です。

◆動脈硬化を予防する食材や栄養素は?

動脈硬化を予防するためには、健康的な食事と適切な栄養素の摂取が重要です。以下に、動脈硬化の予防に効果的な食事や栄養素をいくつか説明します:

  1. 野菜と果物:野菜と果物は食物繊維、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルなどが豊富で、血管の健康をサポートします。特にビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質は、動脈壁のダメージを軽減し、動脈硬化のリスクを低減するとされています。

  2. 魚:魚には心血管に良いオメガ-3脂肪酸(EPA、DHA)が含まれており、血液をサラサラにし、動脈硬化を予防する助けになります。特にサンマ、サバ、マグロなどの青魚は豊富なオメガ-3脂肪酸を含んでいます。

  3. 均衡の取れた食事:過度な食塩摂取や飽和脂肪酸の多い食事は動脈硬化のリスクを高める可能性があります。バランスの取れた食事を心掛け、食塩や飽和脂肪酸の摂取量を抑えることが大切です。

  4. 繊維質の食品:食物繊維は腸内環境を改善し、コレステロールの排泄を促進する助けになります。全粒穀物、豆類、野菜、果物など繊維質の食品を積極的に摂取しましょう。

  5. ナッツ類:アーモンド、くるみ、ピスタチオなどのナッツ類は健康な脂肪や抗酸化物質が豊富であり、心血管の健康をサポートします。ただし、カロリーにも注意し、適量を摂取しましょう。

  6. 乳製品:低脂肪の乳製品はカルシウムやビタミンDが豊富で、高血圧を予防する助けになります。

  7. 酢:酢には酢酸が含まれており、動脈硬化の予防に役立つとされています。酢を料理に取り入れることで、味のアクセントを加えながら血管の健康をサポートできます。

以上の食事や栄養素をバランスよく摂取することで、動脈硬化の予防に努めることが重要です。また、喫煙や過度な飲酒を控え、適度な運動やストレス管理も健康な血管を維持するために大切な要素となります。医師や栄養士のアドバイスを仰ぎながら、健康的な食生活を実践しましょう。

◆動脈硬化とトレーニングによる効果は?

運動は、動脈硬化の進行を遅らせ、予防するために重要な役割を果たします。以下に、運動が動脈硬化に与える効果については下記のとおりです。

  1. コレステロールの調整:運動はコレステロールを制御するために有効です。有酸素運動や筋力トレーニングは、高密度リポ蛋白(HDL:善玉コレステロール)を増加させ、低密度リポ蛋白(LDL:悪玉コレステロール)を減少させる効果があります。HDLは体内の余分なコレステロールを回収し、動脈壁にたまるのを防ぎます。

  2. 血圧の改善:運動により、血管の弾力性が増し、血圧の調整が促進されます。定期的な運動によって、高血圧を改善することが期待されます。血圧の適正な管理は、動脈硬化の進行を抑えるために重要です。

  3. 炎症の軽減:動脈硬化の進行には、炎症反応が関与しています。運動は炎症マーカーを減少させ、血管内の炎症反応を抑制することが示されています。

  4. 血液循環の改善:有酸素運動は心臓のポンプ機能を向上させ、血液の循環を良くします。血液の循環が良好であれば、動脈内の血液が滞りなく流れ、血管壁に蓄積するリスクが低減します。

  5. 体重管理:適切な運動は体重を管理するのに役立ちます。肥満は動脈硬化のリスクを高める要因の一つであり、運動による体重管理は予防に繋がります。

総じて、運動は動脈硬化の予防と改善に非常に有益です。有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど)と筋力トレーニング(重りを使ったトレーニング)の両方を組み合わせることが、健康な血管を維持するために効果的です。ただし、運動を行う前に健康状態を確認し、専門家のアドバイスを仰ぐことが重要です。また、個々により運動強度は検討する必要があります。

共通の目標は下記です。

・有酸素性能力の向上・血圧の低下・冠状動脈疾患の危険因子の減少・余暇や仕事、日常活動能力の向上・筋力と持久力の向上などです。急激な運動や過度の負荷をかけることは避けましょう。パーソナルトレーニングのメリットは個々の健康状態や運動能力に合わせたトレーニングメニューや栄養評価を行い専門家(医師など)の助言に則り効果的な運動をすすめる事が可能です。






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